~昆布の話~
そもそも昆布とは?
→寒い地方で採れる海藻の仲間
※海草(かいそう)ではなく海藻(かいそう)
※90%が北海道で採れたもの
代表的な昆布
1真昆布・・・(道南)
2羅臼昆布・・・(知床半島)
3利尻昆布・・・(稚内)
4日高昆布・・・(日高沿岸)
1、 真昆布(マコンブ)
上品な香り漂う甘味と旨味のある澄んだ出汁
どんなものにでも使える万能出汁
2、羅臼昆布
香りも旨味も強く色もよく出る出汁
しっかりと主張するタイプなので素材を生かす料理ではなく「鍋」や「煮物」等にピッタリ
3、利尻昆布
すっきりとした綺麗な出汁
素材を生かすお吸い物等にピッタリ
京都の会席などに使われる出汁昆布
4、日高昆布
早く煮えて味もいいので「出す昆布」というより「食べる昆布」
もちろん出汁もとれるがグルタミン酸の量が他の昆布より少ないのでちょっと物足りなく感じるかも、、
とは言っても、
日照時間であったりその産地の環境なんかで昆布の香りや味なんかも変わってくるので一概には言えませんが、、
↑
これが俗に言う「浜格差」ってやつです🎵
真昆布なんかで言うと
白口浜で採れる「白口浜昆布」(切り口が淡いクリーム色で全体的に他のものよりも白っぽい真昆布)は天皇家や将軍家に献上される昆布ということで「献上昆布」と呼ばれる最高級品なんかもあります(^^)
ちょっと覚えておくと
普段の料理も少し楽しくなるかもですね(^^)
◯長芋の醤油漬け
・みりん:酒=1:1(同割)で合わせたものを鍋に注ぎ沸騰させアルコールを煮切る
※今回は見栄え上鍋で煮切りましたが電子レンジを使ってアルコール臭さがなくなるまで加熱すると楽かと思います(^^)
・煮切ったもの:濃口醤油=1:2で合わせる
・にんにく1片を包丁で潰して加える
・皮を取ってから半円の柵に切った長芋を半日~1日冷蔵庫で漬け込む
・仕上げに刻みわさびを添えて完成!
◯出汁取り
・鍋に水を張り出汁昆布を一晩浸ける
・鍋を火にかけ65~70℃まで温度を上げたら弱火におとし20分ほど煮出す
・煮出し終わったら昆布を取り出してから一度沸騰させる。
(このとき、昆布の滑りを含んだアクがたくさん出るのでこれを丁寧に掬いとることで雑味も減り、保存期間を伸ばすことができます)
・アクをとりおえたら火を止め、湯気が落ち着いてきたタイミング(約90~95℃)で鰹節を加える
・鰹節には触れずそのまま2分ほど煮出しサラシで濾せば出汁の準備完了
・好きな具材を加えて火にかけ、具材に8割方火が通ったら火を止めて味噌を溶かしたら完成!